はじめまして、新たにさと記者になりました、茂木真梨子です。

２０１５年３月　大学を卒業して間もないばかりのまだ雪の残る頃、埼玉からここ十日町へ単身やってきました。
　　　　

「ご縁がつながるまち」　十日町

まだ移ってきて１年足らずの身ですが、住居はすでに３ヶ所目だったりします。
「住むところ」は、移住に際して避けては通れない悩みのひとつ。
私がこちらに移ってこれたのも、いままで生活してこれたのも、「住むところ」に恵まれたというのが大きいです。
住むところ、というのも都会と違って自分ひとりで見つけ出して契約して・・・というのもそう簡単にはいきません。
地縁も血縁もない、右も左もわからない、そんな移住者を助けてくれるのは「ご縁」のチカラ。

十日町の魅力はなんといってもこの”ご縁がつながるまち”というキーワードだと考えています。

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通う場所が帰る場所にーー「莇平」集落との出会い

初めて住むことになったのは松代の山間の”莇平”（あざみひら）集落は、最初に私と十日町の「ご縁」をつないでくれた大切な場所

廃校に、地元住民の人を巻き込んで「朝顔」を育て、それを「新聞」にして伝え届けるプロジェクト
私もその物語にの中に飛び込んだひとりでした

いまや十日町の代名詞のひとつにもなりつつある、「大地の芸術祭」に早い段階から参加していたこの集落での活動に興味を持ち、軽い気持ちで訪れたのは２年前。それがいつの間にか月に一度は通うようになり、いつの間にかそこが「帰る」場所になっていたのは、「あいたい人たち」とのご縁がつながったから。
　　　　　　　　　

たくましく、あったかい、地域のお父さんたちと

仕事をもたないまま勢いで移住してしまった私にとって、芸術祭の作品に住みながら管理をしていくという経験そのものも新鮮。
しかも、住宅費ゼロ、食費はいただきものでほぼかからないという条件がいかに有難かったか、右も左もわからない若造に心を配って下さった集落のお父さんお母さんたちの想いがどれほどにこの地域の底知れない資源に気づかせてくれたか、言い尽くせないほどです。
　　　　　　

十日町にくるきっかけをくれた、「想像する家」、芸術祭の期間を問わずはたくさんの人との出会いの場に。

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めまぐるしい春、夏を越えて・・・

芸術祭が終わり、作品の管理の仕事が終わってからも、
「ご縁」をつないでいただき、地域の保育園で働けることになり
住む場所を心配してくれた集落の方が、間借りさせてくださったり・・・

「私、これからも、ここにいてもいいんだ」そう言ってもらえている気がしました。
心配していた初めての冬を前に、冬の間車の運転や通勤に不安のないように、と沢山の方が心配東奔西走、住居を一緒に探してくれました。そのお陰で雪を心配しなくて住む住居や大家さんとの「ご縁」と「ご縁」がつながったんです。

冬の仮住まいのおうちの中にはなんと囲炉裏が！歓迎女子会も開いていただき、冬もこころもからだも温かく過ごせそう。

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「つながり」が、「つながり」をつれてくる

地縁や血縁を持たない私のような移住者でも、暮らしていけるこの地域の懐の深さ。自然の厳しい地域だからこそ、「おたがいさま」の大切さ、何よりも自分の身を助けてくれるのが「ご縁」なのだと気づかされます。
誰かとの出会いが、次の出会いを生み、そこから生まれた新しいつながりが、次のつながりをつれてくる、

移住開始当初から、ご縁ができてお邪魔している　「住み開きの古民家シェアハウス　「ギルドハウス十日町」
常に新しい出会いと好奇心を刺激する出来事が詰まっている場所。

地元の方々とのご縁と同じように、大事なのは自分と同じようにこの十日町に惹かれて、想いをもってやってきた移住者との「ご縁」。立場や境遇や、悩みや夢に通じるものがあるからこそ、一緒に「これからの十日町」を考えていく、なにかわくわくできそうな何かをみつけていける気がします。

これからも、さと記者として、「ご縁」という視点で、十日町の魅力を掘り起こしてお伝えしていけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします！