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福島美佳 |
さと記者 福島です。
十日町市飛渡(とびたり)地区で今週末見られるかもしれない、絶景「田毎(たごと)の月」。 「田毎の月」が写る田んぼがある、三ツ山集落の大津文夫さんからお話を聞いた後、登ってきました。田毎の月が見えるスポットまで!!
田毎の月が見える場所に行くには、十日町駅から車で20分ほど。 近づいてくると、道案内の看板が立っています。 山に向かって車を走らせると、田毎の月の看板があります。
立派な看板ですね。
フムフム。田毎の月の観月地点までには、「四十八曲り」を通っていくようです。
文夫さんに「この後、1人で登りに行ってきます」と言ったら、「クマに気をつけてね」と本当か冗談か分からないアドバイスをされたので(冗談だと信じたい)、クマよけと気持ちをあげるために音楽をかけながら進んでいきます。
ここから、山をどんどん登っていきます。 完全に登山道です。 既に、帰りたい気持ちでいっぱいですが、堪えて登っていきます。
「四十八曲り」の名前通り、とにかく曲がりが多い!! そして、大変な急勾配です。 週末登ろうと思っている皆様、覚悟してください。
時々小休憩入れつつ、登って約20分。 ついに、開けた場所に到着!!
眼下に、田毎の月が写る棚田が見えます。
しかし、まだ先があります。もう少し進みましょう。
もう少しのぼると、東屋がありました。
東屋のベンチに腰掛けて、しばし休憩します。 じっとりと汗がにじんだ肌に、通り抜ける風が気持ちいいです。
田毎の月が見える棚田では、一生懸命草刈や田植えの準備をしています。 棚田を守っている人がいるからこそ、絶景は見られるんですね。
100年以上前、田毎の月を見つけた文八さん。 100年以上経った今でも、まだ田毎の月の田んぼは守られていますよ…!!
感慨にふけっていると、ふと文夫さんの言葉が頭をよぎります。
・・・。
・・・・・・。
そうだった。文八さんが見たのは、ここじゃないんだった。
そういえば、入り口の看板にも石碑の場所が書いてありました。
せっかく登ってきたからには、石碑も見たい…!!
よし、先に進もう!!
と思って、道の先を見ると…
え???
コレ、道なの?????
そう。ここまでの道は、ちゃんと整備されてあったり、田毎の月を守る会の皆さんが草刈してくださったりしたおかげで、道らしい道だったんですね。
ここからの道は、まさしく古道。 草がボーボーですが、一応うっすらと道があります。
行くかどうか、かなーり迷いましたが、行ってみることにしました。
草、草、草、時々くもの巣。
本当にこの先に石碑はあるのだろうか…。
激しく不安になりながら、進んでいきます。
お。広い道に出ました!
すると、その先に…
可愛らしい石碑を発見しました!
満月をかたどった部分の下に、田、そして月の字が見えます。 間違いありません。田毎の月の石碑です。
おお、ここが文八さんが田毎の月を発見した場所…!
もしかしたら、さっきの広い道には文夫さんの言う「戸板の店」が並んだ場所かもしれません。
さて、ここから見える景色はどんなものか…。 文夫さんが言うには、杉林が植わっていて田んぼは見えないとのことでしたが…。
ん? 見えますね、田んぼ。 木に隠れてはいますが、見えるには見えます。 実際に田毎の月が写るかどうかは謎ですが、田んぼは見ることができました。 (もしかして、右に写っている杉が邪魔で見えないってことなのかな?)
謎ではありましたが、目的の石碑を見ることはできました!!!
やり遂げた気持ちで来た古道を戻り、きちんと整備された道を用意してくれた方たちに感謝の気持ちをいただきつつ、坂道を下った福島なのでした。
登ってみての感想ですが…週末登られる方、懐中電灯と虫除けは必須です! あと、飲み物もあるといいなと思いました。(持っていかなかったことを激しく後悔) 準備万端にして、田毎の月を見に行きましょう!! そして、暗くなったら石碑に行くのは諦めましょう!! 道が危険です!苦笑
文夫さんいわく、月が昇り始めるころが一番写りやすいとのことでした☆
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 田毎の月 観月会
5月21日(土曜日)午後5時30分受付(月の出:午後6時10分) 5月22日(日曜日)午後6時00分受付(月の出:午後7時5分) 5月23日(月曜日)午後7時00分受付(月の出:午後7時58分)
受付場所:十日町市(飛渡)三ツ山地区・田毎の月看板前
詳細:http://www.city.tokamachi.lg.jp/event/1461559359412.html
田毎の月を守る会:https://www.facebook.com/tagotonotuki.niigata
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